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2004年のことだった。私たちオールボー交響楽団のトロンボーンセクションはドイツのロマン派や古典派のレパートリーをドイツ管で吹けないものかと考えた。目的はオーケストラの中で目立った音を出すのではなく、調和して響き合う音を出すことである。特にベートーベン、ブラームス、モーツアルト、シューマン、シューベルトやメンデルスゾーンのようなすばらしく、繊細な音楽を演奏する際にである。
そして私たちはタイン兄弟をオールボー響がブルックナー第9番とシューベルトの未完成交響曲を演奏するプロジェクトに招待した。ドイツ管を試すには理想的なプログラムである。
3日間の間に彼らはオーケストラ全体を聞いたり、個人的な音を聞いたりして一人一人に合わせて楽器を調節した。結果はとても充実していて、私たちは「これだ!」確信した。
ブルックナーとシューベルトのコンサートの後、ドイツ歌劇場楽長の伝統出身であるオールボー響の常任指揮者マティアス・エッシュバッハーがいかにブラスセクションのサウンドが素晴らしかったかを興奮しながらこういった。「とても素晴らしいサウンドだった。この楽器は絶対に買うべきだ」と。
そしてこの幸せいっぱいのトロンボーンセクションはドイツ管のアルト、テナー2本そしてバスを揃って新調する事に成功した。
これが私とタインの個人的な関係の始まりであり、それからまたマックスとハインリッヒ・タインとは深く長く付き合っていくことになっていったのである。

